謎のナスカの地上絵 

               
          
1994年世界文化遺産登録
 ナスカの地上絵は、リマから444km離れたパンパ=コロラダ、パンパ=インヘニヨと呼ばれる乾燥地帯に栄えたナスカ文化(紀元100〜800年頃)の人々が描いた、1000平方kmにも及ぶ砂漠に描かれた地上絵である。それは、乾燥地帯の暗赤褐色の岩を特定の場所だけ幅1m〜2m、深さ20〜30cm程度取り除き、深層の酸化していない明るい色の岩石を露出させることによって描かれている。
 1936年6月22日に、上空を飛行中の航空機により初めて発見された。小さいものは20mから、大きいものは300mもあり、人間・ハチドリ・猿・蜘蛛など大小様々な絵が描かれている。また、数キロにも及ぶ巨大な直線や幾何学的な模様なども描かれていて、これらの図形のほとんどは、高度300m以上でないと見ることができない。このことから、ナスカ人は「気球」による飛行技術があったと推測されており、それらを用いてナスカ人は地上絵を作成したのではないかと言われている。
 
絵が描かれた目的として、「天文観測のカレンダー説」や「宗教的な儀式説」、「宇宙人の落書き説」「宇宙船の誘導標識」などがあげられているが、いずれも核心的なものが欠けたものばかりである。
 さらに近年、今までに発見されていた地上絵をはるかに上回る超大規模の地上絵が、アメリカ米航空宇宙局(NASA)が打ち上げた資源探査衛星・ランドサットによって発見された。ナスカ上空900kmから撮影された衛星写真は、なんと全長50kmに及び、左右対称の「矢印」模様の図形が写しだされ、この矢印は、真南の方角を指しているため、自然に出来るものではないことが明らかになった。
 気球や飛行機では絶対に見ることが出来ないこの図形を、古代のナスカ人ははたして何の目的で造ったのであろうか?。また現在の「気球」という航空技術は、1783年にフランスではじめて発明されているため、それよりもはるか3000年前に古代ナスカ人はその技術を得ていたことも大変不思議である。
 こんな謎だらけの場所に頭の中を空っぽにして謎解きに出かけてみてはいかがでしょうか?


第1日: 成田空港〜ダラス空港〜ヒューストン空港〜リマ空港〜ファラオナホテル(2007.3.14)
第2日:リマ空港〜イカ空港〜ナスカの地上絵遊覧〜リマ空港〜ファラオナホテル(2007.3.15)

 昨日は成田からヒューストン経由リマへの予定だったが、途中ヒューストンが悪天候によりダラス経由で降りたため、リマまでなんと約一日間かかってしまった。ホテルに着いたのは明方近くでほとんど寝る間もなく次の出発となった。7時にイカ行きフライトがあるからである。イカでは希望で4人乗りの超小型機に乗る。ナスカの地上絵を写真撮影するには、搭乗する軽飛行機は4人乗りの超小型機がベストで、後はパイロットの腕次第と聞いていたからである。今まで飛行機酔いには自信があり最初は撮影に専念できたが、他の3人が飛行機酔いで四苦八苦している様で、そのうち自分もおかしくなってきた。幸いにも十数枚の地上絵を撮影することができた。撮影の写真で判ったことだが、近年、雨期(11月から4月)に降る雨の量が多くなってきており、そのために大量の雨水が乾燥地帯一帯に流れ込み、地上絵のいくつかが雨水のために破壊され始めているようだ。ナスカ平原は年間雨量がわずか5ミリという、雨のほとんど降らない超乾燥状態が1万年以上にわたって続いてきたために長大な年月、地上絵が存続出来たわけであり、世界的な異常気象がナスカの地にも及んでいる様で、ナスカの地上絵の多くが間もなく姿を消してしまうことになるかもしれない。

ペルー南海岸地方のコロラダ、インヘニヨと呼ばれる乾燥地帯

大洪水により運ばれた多量の表層岩石は酸化し暗赤褐色に

矢印にhummingbird(ハチドリ)が描写。(以下鮮明化のため拡大白黒描写)

最も知られる長さ90mのhummingbird(ハチドリ)

astronaut(フクロウ・男又は宇宙人)長さ35mcondor(コンドル)長さ135mdog(犬)長さ60mhummingbird(ハチドリ)長さ90mmonkey(サル)長さ80mwing(羽)長さ40mparrot(オウム)長さ165mspider(クモ)長さ45mtree・hands(木・手)70m・50m
lizard(トカゲ)長さ190m ハイウエーで分断されている


交差する二本の滑走路。一本の滑走路は長さ500mを超え、雨水による浸食が拡大

 地上絵が描かれた年代について、今まで学者によって様々な角度から調査されている。地上絵には人間、ハチドリ、猿、蜘蛛などの爬虫類、海鳥類の絵が描かれ、ナスカ式土器の文様との類似点が指摘されてきた。 1953年、コロンビア大学のストロングは、パンパ=コロラダに描かれた直線のうち、土中に打ち込まれた木の棒で終わっているものがあるのに気づいた。こうした棒のうち一本をC14法で年代測定を行ったところ、西暦525年頃、誤差前後80年程度と判明した。また、1970年代のはじめ、G.S.ホーキンズは、パンパ=コロラダでたくさんの土器の破片を採集し、ハーバード大学のゴードン・R・ウィリーとカリフォルニア大学バークレー校のジョン・H・ロウィに鑑定を依頼したところ、そのうち、85%がナスカ様式の土器だと判明した。残りの土器はそれ以後の時代、A.D.900〜A.D.1400のものだった。同じ頃、ペルー国立文化財研究所のラヴィンズも、パンパ=コロラダの周辺の遺跡から土器片を収集して、観察した結果、全てナスカ様式だった。これは、地上絵の近隣の遺跡は地上絵を描くための一時的な労務者集団の野営地とも考えられている。これらの結果から、時期的には、先行するパラカス文化の終わる紀元前200年から紀元後800年のナスカ文化の時代に描かれたものだとほぼ確定されている。

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