ギアナ高地・ロライマ山登頂
ギアナ高地とは、南アメリカ大陸の北部、オリノコ川、アマゾン川、およびアマゾン川の支流の1つネグロ川に囲まれた地域に存在する高地帯のことを指し、面積は約万平方キロメートルで日本の中国地方に匹敵する。コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、フランス領ギアナ、ブラジルのヶ国と地域にまたがる。一般には、オリノコ川とエセキボ川に囲まれた地域に点在するテーブルマウンテンを指して使われる。
ロライマ山は、ギアナ高地のベネズエラ、ガイアナ、ブラジルの三つの国境にまたがっているテーブルマウンテンで北緯513分西経6043分にある。ベネズエラのカナイマ国立公園内に位置し、標高2,810メートルである。サバンナの真中に、1,000メートル近く切り立った壁は、遠くから見ると陸に浮かぶ軍艦にも形容される。ゴンドワナ大陸の頃、各大陸のプレートテクトニクス活動で、ギアナ高地付近は移動の回転軸にあたるため火山噴火や地震などの地質学的な変化の影響をほとんどうけず、地球では最古の岩盤がそのまま残っている。ロライマ山初登頂は、18841218日、イギリスの植物学者であったイム・トゥルンとハリー・パーキンスによる。イム・トゥルンはイギリスに帰国後、その時に撮影した写真を用いた講演会を開く。その聴講者のアーサー・コナン・ドイルはロライマの風景に感激し、自身の小説『失われた世界』の舞台にした。ロライマ山はテーブルマウンテンの中では比較的登山しやすく、麓のSF・デ・ユラニから6日の日程で登ることができる。しかし雨季になると、クケナン山から流れ落ちるクケナン川が増水し、近づくことができない。

クケナン山(左)とロライマ山(右)、周囲は広大なサバンナ地帯(グランサバナ)が広がる

行程(平成22年2月11日~2月22日、12日間)
1日目●成田~アトランタ~カラカス
2日目●カラカス~プエルトオルダス~ルエパ~パライテプイ
3日目●パライテプイ~クケナン川キャンプ標高1050m
4日目●テック川キャンプロライマ山ベースキャンプ標高1870m
5日目●ロライマ山ベースキャンプ~ロライマ山山上キャンプ標高2700m
6日目●ロライマ山山上キャンプ~ロライマ山頂最高地点2810m
7日目●ロライマ山山上キャンプテック川キャンプ標高1050m
8日目●テック川キャンプ~パライテプイ~サンタエレナ
9日目●サンタエレナ~カナイマ~プエルトオルダス~カラカス
10日目●カラカス~アトランタ
11日目~12日目●アトランタ~成田
 行程終り
ロライマ山登頂トレッキング
 ロライマの先住民ペモン族は、テーブルマウンテン形状の山をテプイと呼ぶが、なぜかロライマ山と隣のクケナン山の2つだけはテプイと呼称しない。理由は不明であるが、彼らの信仰に由来していると考えられている。下界を拒絶するように熱帯のジャングルにそそり立つこの山は、数世紀にわたる探検家の探索によって、頂上に上るルートが発見されている。山頂の台地には、一面に水晶が落ちている水晶の谷、岩に穴があいたベンターナ、一面平らな広場などとと呼ばれている所がある。以下56のロライマ山登頂の記録を紹介します。

プエルトオルダス空港にてセスナ機でルエパへ


テプイが次々と現れる(空撮)

ルエパに到着、車に乗りパライテプイへ


途中、サービスエリアで一休み
カマの滝

お花1 お花2 黄緑で美しいお花3

お土産店のテプイの壁掛け(右側にクケナン、ロライマ掲載)


産油国なのでタンクローリーが多い

S・F・デ・ユラニの近くより山道に入る


暫くするとクケナン山(左)、ロライマ山(右)が現れる

パライテプイからのクケナン山(左)、ロライマ山(右)の夕暮れ


パライテプイロッジに着く(ロッジ泊)


パライテプイの夕暮れ、幻想的な風景だ

早朝、パライテプイロッジを後にトレッキング開始


リーダーとガイドさん、背後にパライテプイを望む

聳えるクケナン山


テック川キャンプサイト、背後はロライマ山

パーティーの皆さん、元気です


大きな岩だらけのクケナン川

クケナン川キャンプサイト(テント泊)。背後は登るロライマ山。川では水浴びができます
サバンナ地帯(グランサバナ)で見た珍しいお花を紹介します

ロライマ山BC(テント泊)


聳えるロライマ山岩壁

車と呼ばれるピークの岩壁下を通る唯一の登山コース


夕日に燃上がるロライマ山岩壁


夕暮れのロライマ山BC


日没寸前のクケナン山。少し不気味だ

早朝のロライマ山


朝焼けのクケナン山
クケナン山岩壁

水枯れのクケナンフォール ロライマ山、垂直岩壁下を往く ロライマ山、最後の急登だ

登りの途中、首が痛い800mの垂直岩壁


ロライマ山頂台地にて一休み

岩山の洞穴で雨風も凌げる場所でテント泊。
先住民達はこのような所をホテルと呼んでいる

ロライマ山最高地点(2810m)を登頂


数億年前から造られたロライマ山頂台地


地球最古のゴンドワナ大陸時代からの岩盤上で


一面水晶で覆われている水晶の谷、原始の地球の姿を見ることができる


大迫力、雲海のロライマ山岩壁よりクケナン山を望む


雲海に聳える広大なクケナン山


ロライマ山頂台地にはジャグジーと呼ばれる美しい渓流が流れている


浅い所で水浴びもできます


ロライマ山最高地点(2810m)よりグランサバナの大パノラマ(右端に登山道が見える)


ロライマ山最高地点(2810m)にて

ロライマ山、切立つ800mの岩壁

珍しいコケの一種
ロライマ山で見た動植物を紹介します。ロライマ山固有の花、多種のラン、コケ類などがあります

食虫植物

甘い蜜と強い酸を持つ食虫植物

気味悪い虫
大きさ表裏
恐竜時代からの生き残りとされる原始的なカエル・オレオフリネラ。
飛べないこのカエルは、ロライマ山、クケナン山にしか生息していない

初めて見たハキリアリ

静かなサンタエレナ飛行場


セスナ機でサンタエレナ飛行場からカナイマへ


アウヤンテプイは、先住民 の言葉であり日本語で「悪魔の山」と紹介される。
今回悪天候のため、このテプイから流れ落ちるエンゼルフォール遊覧は断念(空撮)


アウヤンテプイは、ギアナ高地で最大級のテプイで、周囲約650kmで東京 23 区の面積より広い(空撮)


カナイマ飛行場の中にあるお土産店


カナイマ湖に流れ込むワダイマ、ゴロンドリナ、ウカルマの滝


水量が少ないアチャの滝


美しいカナイマ湖,、上記4つの滝とテプイを望み旅は終わる

あとがき:12日間の旅はあっという間に過ぎ去ってしまった。南米は地球の裏側とあって距離が遠く、移動に2日がかりとなるのが大変である。遠距離飛行で、狭い窮屈な機内の閉鎖空間に長時間閉じ込められるのは苦痛以外の何ものでもない。だが、ギアナ高地をこの目で見てみたいという強い願望が、この苦痛を乗り越えさせるものである。秘境の旅は、正味5泊6日間のテント生活だが、テプイ(卓状台地)、地球最古の岩盤台地、大小様々な川や滝そして動植物、広大なグランサバナの大自然にどっぷりとまみれる旅であった。
 最後にこの旅を総括すると、まず何よりも好天に恵まれ、ギアナ高地に接触しロライマ山登頂を果たし得たこと、それに全員が無事故であったということ、これほどうれしいことはなく大満足している。私にとって今度の旅ほど強烈で印象深い旅はなかったと感じている。
 ギアナ高地・ロライマ山登頂
 
ホーム プロフィール 故郷金沢 日本百名山完登歴 年度別山旅集 山岳標高ベスト100登頂歴 冬山登山 パノラマ写真館 雷鳥との出会い
日本の活火山 日本三百名山
世界百名山 世界自然遺産 都道府県の最高峰 一等三角点百名山 花の百名山 山の用語集